「何をしないようにするか」を考える

一体,私ってなんなんだろう…何のために生きているんだろう…。
自分が見えなくなっているとき,そんな気持ちにもなるのではないでしょうか。
ここでは「これからどうやって生きていけばよいんだろう」ということを考えるときのヒントについて書いてみました。

自分が見えなくなってしまっているとき

一体自分がどこに向かって,どんな風に生きていけばよいか分からないとき,そんなとき,「私」について知ることは大事なことだと思います。
私について知ることは,これからの毎日をどのように暮らしていくか,どうのように生きていくのかを考えるヒントになるからです。

そして,これからの「私」について考えるときに役立つのは,
何をやるかということよりも,何をしないようにするか…ではないかと考えるようになりました。

何をしないで生きていくか

少し前ですが,米倉涼子さんの演じていた「私,失敗しませんから」が決め台詞の医療系ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」でフリーランスの外科医として働く大門未知子先生が病院との契約を結ぶときに
「医師免許を持っていなくてもできることは致しません」
「学会のお手伝いや,論文作成のお手伝いは致しません」
「愛人と会うためのアリバイ工作は致しません」といった,「致しません」リストを契約のときに突き付けていました。(私の記憶のなかの台詞なので正確ではないかもしれません)

これは非常に面白いなと思いました。というのも,このように「しないこと」を考えてみると,自分が大切にしていることが見えてきて,それに合わない行動選択を減らせるのではないかと思ったからです。

「何をしないようにするか」を言語化してみる

たとえば,
「自分に嘘をつかないようにする」
「こころを持たない人たち人とは付き合わないようにする」
「あなたを大切にしない人とは距離を置くようにする」
「無理はしないようにする」
「感情に引っ張られないようにする」
「ネガティヴに考えすぎないようにする」
「信条に合わないことはしないようにする」

こんな風に,「これはしないでおこう」「やらないでおこう」ということを言葉にして書き出してみてください。
こういうことを突き詰めていくと,自分にとって何が大事なのかが,見えてきます。
そうすると,少しずつ自分が生きていく方向性があなたの前に広がってくるかもしれません。そして,自ずとどう動けばいいのか,行動すればよいのかが見えてくるように思います。