いまさら過去をほじくり返して何になるの?

「過去についてい話しても何も変わらない」「もう終わったこと」「いまさら言われても」と言われることがあります。本当にそうでしょうか?このコメントは,家族相談でも,お子さんから責められた親御さんから度々聞くフレーズでもあります。

過去は現在に,そして未来に繋がっています。「散々だった」「思い出したくもない」「思い出しても辛いだけ」という過去は案外ざっくりと,ひとまとめにされています。でも,丁寧に,詳細にもう一度思い出して,状況を紐解いて,考え直してみると,酷い経験だったと思う中にも実は良い面もあったことが思い出されることもあります。

また,時間を経た今,少し違う視点で眺めてくると,まったく違ったストーリーが浮かび上がってくることもあります。過去の出来事は変わらなくても,視点が変われば,未来に生かすことのできる重要な経験となるのです。

ただし,この作業はひとりでやるにはなかなか根気の要る厄介なものです。私の心理療法では,ひとりでやるとただ苦しいだけで,途中で止めてしまいたくなる大事な作業のお手伝いをします。

(イメージの湧かない方,小説「コーヒーが冷めないうちに」がおススメです。これについての記事はこちらからどうぞ👉ブログ「過去は未来につながっている」)