話すのが苦手|完璧を求めすぎる人
「自分は話すのが苦手かもしれない」「うまく伝えられないな」と悩んでいる方, ここでは,「どうして話すのが苦手だ」と感じてしまうのか,また,それを乗り越えるためのヒントについて書いてみたいと思います。
会話はキャッチボール
話すことに自信が持てないと,人とのコミュニケーションに不安を感じることがあります。そんなあなたは,もしかすると,一度で完璧に伝えようと頑張りすぎているのかもしれません。
一度で,思いがちゃんと伝えられたら,上手く伝えられたら,それに越したことはないかもしれません。しかしながら,人それぞれ考え方や感じ方が違うため,一回の会話で自分の思いを100%理解してもらうのは誰でも難しいものです。
伝わっていなければ,相手が聞き返してくれます。自分で「伝わってないな」と感じるなら,
- 言い直してみる
- 表現を変えてみる
- 補足を加える
こうした工夫をすることで,少しずつ伝わるようになります。会話はキャッチボールのようなもの。投げたボールが相手に届いているか確かめながら,丁寧にやり取りしていけば大丈夫です。
「100%の正確さ」で伝えたい
たとえば「熊」といったとき,ディズニーのプーさんを思い出す人もいれば,ダッフィーを思い出す人,はたまた北海道の木彫りのクマ,どう猛なツキノワグマを思い出す人もいます。
つまり,私たちは言葉を使って話していても,必ずしも「自分が思った通り」に伝わっているわけではないのです。
したがって,どんなに「正確に伝えたい」と思っても,ずれてしまうことはやむを得ないことでもあるのです。だとすれば,どんなにこちらが「ちゃんと」「正確に」伝えたとしても,伝わらないということはよくあることなのです。
「大体伝わればOK」から始めよう
話し上手な人は,100%正確に伝えようとするよりも「大体伝わればいい」という気持ちで話しています。
たとえば,
- 友達に「おもしろい映画だったよ!」と言えば,どんな映画か詳しく話さなくても興味を持ってもらえます。
- 「昨日のカフェ,すごく雰囲気がよかった」と言えば,細かいインテリアの説明をしなくても,その良さが伝わります。
「伝えること」は「100%正しく伝えること」ではありません。「なんとなく分かってもらえたらOK!」くらいの気持ちで話してみると,少しずつ話しやすくなるはずです。
伝わらないのは話し方のせいではない
また,どんなに一生懸命伝えても,相手の状況や理解力によってはうまく伝わらないこともあります。そんな時,必ずしも,それはあなたの話し方が悪いとは限らないのです。(この部分については,関連記事「どうして伝わらないのか」「どうして分かってもらえないのか」に詳しく書きました。)
大切なのは,お互いの足りない部分を補い合うこと。質問したり,補足したりしながら,少しずつ理解を深めていけばいいのです。
伝え合うことで会話は豊かになる
話すことは,一方的に伝えることではなく,相手と一緒に作り上げていくもの。大切なのは「うまく話そう」とすることより,伝えようとすること。お互いに理解しよう!と努める気持ち。無理に完璧を求めず,安心して会話を楽しんでくださいね。あなたの言葉は,ちゃんと届いていますよ。
まとめ
最初はうまくいかなくても大丈夫。 「大体伝わればいい」と思って,気軽に話してみることから始めてみましょう。
話すことは練習の積み重ねで,少しずつ上手くなっていきます。 大切なのは「伝えようとする気持ち」。話すことに自信がないと感じる方も,少しずつ工夫していけば大丈夫。安心して,あなたの言葉を大切にしてくださいね。

おすすめ本
「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策
今井むつみ著
題名の通り,どうして何回説明しても伝わらないのか…という問題について,様々な側面から分かりやすく説明してくれている本です。そもそも自分と相手は別々の分離した存在で,伝わらないのも当たり前…ということを自分に染み込ませるのに役に立つ内容です。一読の価値あり,かつ,忘れそうになったら,何度も読み返したい本です。