運を掴むために必要なことーー『運の方程式ーーチャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法 』から
「人生の多くは実は能力ではなく,運で決まるもの」と言われれば,まるで運命論やスピリチュアルな話と勘違いしてしまいそうなのですが,鈴木祐氏の『運の方程式ーーチャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法 』ではちょっと違うことを提案しています。鈴木氏の提案する方程式をベースに私が考えたことを少し書いてみたいと思います。
運を引き寄せるには方程式がある
本書の主張は,運を掴む,チャンスを引き寄せるためには「行動」「多様性」「察知」「回復力」
方程式にすると,幸運=(行動×多様性+察知)×回復 であるという話です。
著者によると幸運をつかむために大事なことは以下の5つです。
- 行動:とにかく何度でもチャレンジすれば成功確率が上がるため,とにかく何度でもチャレンジすることが大事
- 多様性:多様な経験をするからこそ,いろんなことにチャレンジして自分に合うものを探せたり,多様な経験を増やすことでスキルアップをはかれたりする。そのために多様性のある行動,いろんなことを試すことが大事
- 察知:身の回りの小さな変化に気づくことが大事
- 回復力:失敗から立ち直るための能力が大事
そして,ここからは運を掴むために,私が考える「行動」「多様性」「察知」「回復力」が必要だと思う理由です。
「行動」
私は,今回はむしろもっとシンプルにとにかく「行動すること」を伝えたいと思っています。
「チャンスの女神には前髪しかない」という言葉にも近いニュアンスがあると思うのですが,ぼーっと待っていてはチャンスは掴めません。運やチャンスを掴むためには,日頃の鍛錬が必要というか,常にアンテナを立てて,いつでも動けるように準備を怠らず,そして最後には,行動しなければ何も掴めません。
「多様性」
人生を長く見積もって100年としても,折り返し地点を超えたこの歳になると,若い頃のちょっとした様々な経験が,今の自分を作っていると感じられますし,経験に「無駄なこと」はない,なんでも経験しておくに越したことはないと思うのです。
というのも,明確な目的を持ってやったことではなかったり,そのときに「無駄だ」と思ったりすることが,実はあとで役立つことが想像以上に多いからです。
「察知」
私は,なんとなくでも良いので,先を予見しておくこと,流れを読む感性を磨いておく,という察知力を考えています。流れを見極め,流れに乗っていく,そんなことを意識しておくだけでも随分とアンテナに引っかかるものや,行動が変わってきます。
神社にお詣りしたら夢が叶った!という話を聞いたりもします。それは現状を変えたくて神社にお詣りに行っているわけですから,無意識に願いを叶えるために,何らかのアンテナを張って,察知力を上げていること,現状を変えるためになんらかの行動を起こしていることが功を奏しているのでしょう。
「回復力」
誰でもなんでも最初からうまくいくわけではないので,失敗してもチャレンジする,失敗から学んで先に進む,そういう心の在り方は生きていくのにどうしても必要なものです。
自分の人生,運を掴んで最大限充実させて生きていくためには,こんなことを少し意識したり,考えたりしながら生活してみてはどうでしょうか。