楽をしてはいけない…と思っている人へーー自己肯定感の低いあなた

・自分は楽してはいけない、
・幸せになってはいけない、
・何事にも手を抜いてはいけない、
・少しでも人の役に立たないといけない、
・社会の底辺にいて当然の人間だ…そんなふうに考えていらっしゃる方はおられませんか?
ここに挙げた例は、私が臨床経験の中で多くの方からたくさん耳にしてきた訴えです。
こんな風に思う方の半分くらいの方は、落ち着いて考えれば、冷静に考えれば、「そんなことはない」と頭では分かる…と言ってくださるのですが、ふと気付くとやっぱりそのような考えに支配されてしまうようです。

自分を苦しめる考え方はどこから?

それは、ついつい無意識の中がこれらの考えに汚染されてしまっているからです。共通しているのは自己肯定感の低さです。
おそらく、育ってきたプロセスの中でそういう考えが闇夜の霧のように心を覆ってしまうようになったのだと思います。「人に迷惑をかけてはいけない」とか,「ちっとも役に立たない」とか,「努力が足りない」とか,最もひどい場合には「生まなきゃよかった」などと言われたこともあったかもしれません。
もっとスピリチュアルな考え方をする人ならば、前世が関係しているという人もいるかもしれません。
ですが、それは自分が「やむを得ず」作り出した幻想、空想です。現実ではありません。たとえ、前世のカルマ云々だとしても人には本来、生に向かうエネルギー(最新分析ではリビドーと言います)が備わっているため考えます。
じっくりとセラピストと向き合い、思考を使って(考えることで)、適切な自己理解を深めていくことで、この霧を晴らすことはできます。

どこから始めればよいのか?

まずは自分でこの思い込み、幻想、空想に気づくところからスタートです。
そしてこれらを
・楽してもいいんだ、
・幸せになってもいい、
・時には手を抜いた方がいい、
・まずは自分を生きることを考えよう、
・自由に生きてもよいんだ…と考えてみてください。

それができないから困ってるんだよね…という方

もしこれが、ひとりでは難しいと感じるようであれば、もう一つの心の助けを借りることも考えてみて下さい。ひとりではできないことが、誰かの助けによって可能になることもあります。人の心を傷つけるのも、救うのも人…これは私が常に周りのサポートを受けて感じることです。困った時にSOSを出せることは弱さではなく、強さの証です。

精神分析的心理療法には、時間もお金も、そしてエネルギーもそれなりに掛かりますが、これがひとつの選択肢、あなたの心の力になりうるということ、頭の片隅に置いておいてください。