心理療法はどうやって終わるの?

心理療法が進んできて,毎週来ることが辛くなってきたりする頃,もしくは,結構状態が改善してきて,「そろそろいいんじゃないかな?」と思ったりする頃,「一体,どうなったら心理療法は終わるのですか?」と,聞かれることが多い質問です。

まず,「そろそろ自分で考えてやっていけるかも」という感覚が出てきたら,終結について話し合いをしていきます。そのときには最初の主訴(困りごと)がどれくらい解消しているのか,最初に二人で決めた目標,ゴールがどれくらい達成されているのかで判断することが多いです。

途中で止めたくなったら,ぜひそのことを素直にセラピストに話して下さい。止めたくなるほど,心理療法が辛くなっているということを理解して貰うことが大事です。その上で,あなたにとってセラピーが不要,無用となっていれば,「中断」と言う選択肢もあると思います。

そして,いろいろと吟味した上で,お互いに「終わっても大丈夫そうだ」ということになれば,大抵は三か月後,長く心理療法を続けた人であれば半年後,場合によっては一か月後くらいに終わりを設定することが多いです。それは「終わるということ」「人と別れること」についての最後の作業をするための期間とされます。