言葉を語る時ーー反応しない練習⑥

パーリ仏典の「マッジマ・ニカーヤ」のアバヤ王子との対話に,「私が言葉を語るのは,相手に利益となる場合である。真実であり,相手に利益をもたらす言葉であれば,ときに相手が好まない言葉であっても,語るべき時に語る。それは相手への憐れみ(慈悲)ゆえである」というくだりがあるそうだ。

解釈もこうあるべきだと思う。普段からも…と書かないのは,普段は「考える」ため,そして心を穏やかに保つため,そして軽率に「反応しない」ために,自分の為にも「語る」ということが大事だと思うからだ。