大切にしていることを思い出そう!

さて,この中から3つ,自分が大切にしていることを選んでください。(この中にないものがある人はそれを書いてください)

度量,説明責任,冒険,アートや音楽,運動競技,お祝い,チャレンジ,連携,有言実行,コミュニティ,思いやり,能力,
協力,勇気,創造性,好奇心,規律,発見,効率性,情熱,平等,倫理的行動,優秀,公正,信仰/宗教,家族,自由,友情,
楽しみ,寛容,感謝,幸福,勤勉,調和,健康,人助け,誠実,名誉,ユーモア,独立,革新,品位,相互扶助,喜び,
リーダーシップ,生涯学習,愛,忠実,マインドフルネス,自然,率直,忍耐,平和/非暴力,ペット/動物,政治,
プラスの影響,実用主義,問題解決,信頼性,機知に富む,自分への思いやり,自立,質素倹約,強さ,伝統,信用,
意欲,知恵,

これはケリー・マクゴニガル女史の「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」に「ストレスを見直すエクササイズ」として掲載されている方法です。実際は,3つのうち1つを選んで,大切にしている理由,それを大切にしているために実践していること,そのために今日やったこと,などを書き出してもらうというものです。

ここまでしなくても,スタンフォード大では,忘れないように価値観が書かれたブレスレットを配布しただけでも「ストレスを力に変える」のに十分に効果があったというのです。

私も,試しに周囲の人に何名か選んでもらいましたが,選ぶ言葉は,1つ2つはかぶる言葉もありましたが,その他は見事にばらけました。しかも,その人の職業選択や普段の態度・振る舞いとしっかり符合しますね。

心理療法においても,クライエントの方がどんな価値観を大切にしているのかが分かってくると,その方の行動原理が理解しやすくなります。大切にしている価値観を理解すると,その人らしさを理解するのに役立ちます。

マクゴニガル女史も指摘していますが,人がストレスを感じるのは自分が大切にしている価値観を脅かされた時なのだと。確かに,人が怒ったり傷ついたりしている時は,自分が大切にしているものに関わっているのは間違いないですね。どうでもいいことでは人は怒らないものです。自分が大切にしている〇〇に係る問題だから自分は腹を立てているんだな,ストレスに艦居るんだな…と理解できるだけでも,状況の理解は進むのではないでしょうか。

自分が良く分からなくなってしまうという方,ストレスに押しつぶされそうな方,ぜひ,大切にしているもの,意識してみて下さい。